犬との日常(食事・散歩など)

犬は肉食 or 雑食?穀物を与えてもいい?〜グレインフリー〜

犬が肉食か雑食かという議論は現在でもされているようですが、「肉食よりの雑食」という説が有力のようです。

犬はお肉を主食とするということを知っておくのは大事ですが、個人的には、どっちかに白黒決めつけなくてもいいと思います。

「肉食だから肉しかあげない」など、どの情報を取り入れるかは、それぞれの選択・自由です。

個人的には、犬が必要な栄養素や体のことを知って、それぞれの個体をしっかり観察して食事を考えるのが大事だと思います。

犬の唾液はデンプンをほとんど分解できない

犬の唾液には、デンプンを分解する「アミラーゼ」という物質がわずかにしか含まれていないので、

唾液によってデンプンを分解することができません。

(猫はアミラーゼが一切含まれていません)

これは、肉を主食とする肉食動物特有です。

彼らの唾液の役割は、食べ物をスムーズに胃へ運ぶことです。

デンプンは小腸で分解される

アミラーゼとはデンプン(糖質)を分解する消化酵素です。

犬が食べた物に含まれるデンプンは、膵臓から分泌されるアミラーゼによって、小腸で麦芽糖に分解されます。

犬は、アミラーゼ遺伝子をコピーし、酵素の分泌量を増やし、デンプンを消化できるようになったようです。

このアミラーゼ遺伝子のコピーは、オオカミの5倍とも言われています。

穀物アレルギーがある場合も

米や小麦などの穀物に対して、アレルギー反応がある場合があります。

仕切りに体を掻いていたり、毛艶が悪い、毛が大量に抜けるなどの反応がある場合は、アレルギー検査をして、

食事の内容を再検討することをおすすめします。

グレインフリーの方がいい?

最近はグレインフリー(穀物フリー)という言葉が浸透してきており、犬はグレインフリーの方がいい!と思う方もいるかもしれません。

犬は穀物を絶対に必要とする生き物ではないので、グレインフリーでも問題ありません。

また、穀物をあげた方がいいかどうかは、わんちゃんの体質にもよります。

お肉が多いと体調が悪くなるわんちゃんの場合、アレルギーがなければ穀物をうまく取り入れたり、

胃腸の負担が少なくなるように穀物をふやかしてあげたりするといった工夫もできます。