犬の行動学習(トレーニング・しつけ)

問題行動が減る?犬の「社会性」ってどう身につける?〜犬の保育園〜

数年前から、犬の保育園が日本でも多くなってきました。

特に都内では地域柄、愛玩犬が幼稚園に通い、社会性を身につけたり、様々なトレーニングをしている姿を見かけます。

犬に保育園?!と思う方もいらっしゃるかもしれません。

犬の保育園って何をするの?

保育園によって違うと思いますが、私が知っている保育園では、飼い主さんが希望するトレーニングを行ったり、

保育園の方に勧められたトレーニングを行っていました。

また、社会性のある先輩犬と遊びながらコミュニケーションをとることで、

甘噛みなどの「噛む強さ」、相手との距離感、関係性などの社会性を学んだりできるようでした。

保育園に通うメリット(保育園の方針によって変わります)

1、様々な犬・人との触れ合い

保育園に通うと必然的に、様々な犬・人と接する機会が増えます。

これは、保育園に通う最大のメリットだと思っています。

様々な人や犬と触れ合うことで、日々の生活で他の犬や人と接しても

怖がらず、吠えず、噛みつこうとしないわんちゃんになる可能性が高くなります。

犬にも人にも、相互に大きなメリットとなります。

他の犬や飼い主以外の人を怖がって警戒してしまうと、散歩中に他の人や犬に噛みつこうとしたり、

ドッグランやトリミングサロンに行きにくくなります。

2、「正しく怖がる」トレーニング

犬は、臆病な犬種も多いです。

子犬の頃から様々なものに慣れると、犬も人間も、お互いの心の負担が少なくなります。

例えば、人が生活する上で出る”生活音”や”生活臭”にしても、慣れないと犬は驚いたりストレスになったりします。

自宅では聞かない、嗅がない匂いがある可能性も高くなり、様々な音や香りに触れることができます。

トリミングしてくれる保育園もあり、小さい頃からトリミングに慣れることもできます。

また、怖いものがあると犬は吠えることが多くなり、飼い主には「無駄吠え」と言われ、怒られたり。(犬からしたら無駄ではないのだけど)

怖がることが悪いことではなく、「正しく怖がる」「正しく違和感に気がつく」ことができるようになります。

3、コミュニケーションの強弱

犬は、子犬の時に親犬や群れの仲間に教わることがたくさんあります。

例えば、じゃれてる時に強く噛みすぎて注意されたり、しつこいと怒られたり。

親犬と生活していると雄のさかり行動を抑えることを覚える、という話を聞いたこともあります。

生後すぐに人が引き取ることで、そういう「加減」を教えてくれる親犬がいなくなります。

(ペット先進国のドイツやイギリスでは、生後1年間は親犬と一緒にいることになっています。)

社会性が身につきやすい生後3ヶ月〜1年の間は保育園に預けると、

社会性のある先輩犬と遊びながらコミュニケーションをとることで、

甘噛みなどの「噛む強さ」、相手との距離感、関係性などの社会性を学んだりできます。