犬の習性(人間には問題行動に見えるものも?)

犬がストレスを緩和する時に行う行動 〜カーミナルシグナル(転移行動)〜

カーミナルシグナルは、自分自身の緊張を緩和させたり、(人間だとあくびをする等)

相手の犬に対して自分の気持ちを伝えているとされています。

※カーミナルシグナルは、ストレスを感じている時に行なっているということが前提です。

人間がこのサインを認識し、犬の感情を察知したり、また、私たちがこのサインを犬に向けて行うことで、犬があなたの気持ちを察知してくれたりと、

コミュニケーションの手段として使えるようになるかもしれません。

【顔を背ける】

状況このサインがあったら
他の犬と出会ったときに、相手に敵意がないことを示すこのサインは、犬が怖がっていたり緊張している時に、「自分は敵意はないよ」と伝えてるサイン。(相手の犬・人間等に対して)
このサインを見たら、不安を助長させないよう、あなた自身も顔を背けてあげましょう。

【目を背ける】

状況このサインがあったら
・相手が真正面から近づいてくる
・目をじっと見られる
あなたが街中で、見知らぬ人にじっと見られたら、どんな気持ちでしょうか。
犬も怖くなったり、緊張し、不安になったります。
怖がっている様子が見られたら、目線をずらしましょう。

【横を向く】

状況このサインがあったら
じゃれあってる時に、相手に落ち着いて欲しいと思っている時このサインは、犬があなたにじゃれてきた時にも使えます。興奮して飛びついてくる時など、体を横にして、方向を変えてみましょう。

【鼻や口を舐める】

状況このサインがあったら
緊張や不安を感じている時
・押さえつけられた時
・怒られた時
など
このサインは自分の緊張を緩和するサインです。
「犬が緊張しているな」と感じたら、人間も口の周りを舐めてサインの真似してみましょう。
犬の緊張が緩和する可能性が高まります。

【あくびをする】

状況このサインがあったら
緊張や不安を感じている時
・病院
・喧嘩を見た
など
このサインも自分の緊張を緩和するサインです。
犬が不安そうにしていたら、私たちもあくびをすることでお互いリラックスできるかもしれません。

【動きを止める】

状況このサインがあったら
自分よりも大きい相手が、自分のにおいを嗅ぎ始めた時相手の興奮を誘発させないようにしています。
無理に動かそうとしないようにしましょう。
お腹を出して固まる犬もいますが、このサインの場合は、お腹は撫でないようにします。

【ゆっくり動く】

状況このサインがあったら
・他の犬を見かけた時
・相手がイライラしている時
など
相手を落ち着かせるために行います。
このサインを行ったら、私たちもゆっくり動くようにしましょう。

【においを嗅ぐ】

状況このサインがあったら
・他の犬が近付いてきた
・強い口調で何か言われた
など
このサインも自分の緊張を緩和するサインです。

【カーブを描きながら近づく】

状況このサインがあったら
離れた場所にいる犬や人に近づく時このサインは、相手に驚かすつもりはないという意味を知らせるサイン。
不安感の強い犬に近づくときは、このサインのようにカーブを描きながら近づいたり、背中を見せたりして近づくと効果的です。