犬の習性(人間には問題行動に見えるものも?)

【基礎】犬の習性を知ろう!

犬は捕食動物

犬は捕食動物です。

「知ってるよ」と思う方も多いと思いますが、これは、獲物を探し、追いかけ、噛みつき、引き裂き、食べる、という行動をするということです。

  • 逃げるものを追いかける。
  • 爪で引っ掻き、噛みつき相手を仕留める。
  • 獲物を引き裂くだけの力がある。
  • 鋭い牙を持ち、発達した顎。骨も噛み砕く。

犬種によって強弱はありますが、これが犬に備わっている本能です。

ただし、この本能はいつでもONになっているわけではなく、犬にとって適切だと思った時に発揮するものです。(人間にとっては適切な時ではない場合もある)

また、食べる目的以外に、自分に危害があるかもしれない!と感じたら、引っ掻いたり、噛みついたりして仕留めようとすることもあります。

この本能を発揮できる遊びをすると、ストレスも溜まりにくく、楽しく遊べます。

(犬のおもちゃに、音が鳴るボールがありますが、あれはネズミを獲った時にネズミが「 チュウ!」と鳴く音を表現しているそうです。その音(鳴き声)で犬は興奮するそうです。)

主従関係<協調関係

犬は、主従関係よりも協調関係を重視していることがわかってきました。

集団で行動する犬たちにとって大切なのは、安心できる仲間と一緒に楽しむことだと言われています。

犬が求めているのは、自分をヒエラルキーのTOPに君臨させる偉ぶったボスではなく、

どんな状況でもお互いを見捨てず、不安も喜びも分かち合う仲間、

そして、適切な時に適切な決定ができるリーダー(飼い主)です。

(犬が自らリーダーになりたいと思うことは少ないようです。)

集団で行動する=コミュニケーションが大事!

犬は、コミュニケーションを行いながら、集団で行動する生き物です。

集団の構成は犬であろうが、人間であろうが、集団でいることで「安心」し、一緒に遊ぶことで「喜び」を感じます。

犬は、コミュニケーションが大好きです!

コミュニケーション方法が多彩!

集団で行動するには、コミュニケーションは必須です。

仲間同士で傷つけあうと結束・信頼が弱まり、群れの力を落としてしまいます。

人間が見落としてしまうような仕草や感覚。

全てを駆使し、多彩で細かいコミュニケーションを行います。そして、展開が早い。

犬の仕草の意味を理解し、人間も真似してみることで、言葉や接触以外のコミュニケーションが取れたりします。

縄張り意識

集団で行動するために必要な、水や食料を維持すること。

自分たちがここで食べ物を獲ってるよと、他の集団にアピールするために、マーキングをします。

マーキングは縄張りのためだけでなく、他の集団がどんな食べ物を食べてるか?どんな仲間がいるのか?

を知るための情報交換にもなっています。

綺麗好き

犬は基本的に綺麗好きです。

これは、敵に自分の居場所を知られないようにするためという理由もあります。

犬がトイレで用を足してくれないという場合、寝床とトイレが近くないか、チェックしてみましょう!

運動が必要

犬は狩りをする生き物。1日に数十キロも移動する犬種もいます。

それだけの体力があるのです。

どの犬を飼うか検討する場合、1日に必要な運動量(散歩量)をしっかり把握しましょう。

1日の運動量の目安1回2時間×2回1回1時間×2回1回30分×2回
犬種グループ牧羊・狩猟系使役系愛玩系
犬種例・グレーハウンド
・サルーキー
・ウェルシュコーギー
・ボーダーコリー
・ジャックラッセルテリア
・ビーグル
・ダックスフンド
・ゴールデンレトリーバー
・ラブラドールレトリーバー
など
・グレートデーン
・シベリアンハスキー
・セントバーナード
・ドーベルマン
・ピンシャー
・バーニーズマウンテンドッグ
・ボクサー
・セントバーナード
など
・パグ
・ポメラニアン
・トイプードル
・パピヨン
・チワワ
・シーズー
・ペキニーズ
・マルチーズ
など