
まずは、これを覚えておこう!早見表
1、食事について
犬は、体で作られる酵素や、血液の関係で、人間には問題ないけれど、犬にとっては中毒を起こす食べ物があります。
もし摂取してしまった場合、犬の状態をよく観察し、異変があったら迷わず、すぐに動物病院に連れていきましょう。
中毒になる食材 | 詳細 |
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チョコレート | カカオに含まれるテオブロミンで中毒を起こします。 特に、ビターチョコレートは少量でも死に至る可能性があるので注意してください。 |
キシリトール | インスリンの過剰刺激により血糖値の低下、肝機能障害が起こる可能性があります。 |
エチレングリコール | 保冷剤に含まれています。腎臓に毒性を発揮します。 |
ねぎ | 犬の赤血球を破壊します。摂取から数日で貧血の症状が出ることがあります。(すぐに反応が出ないことがある)口の中が白い場合は貧血を起こしています。 |
タバコ | 嘔吐、下痢、興奮、頻脈が起こる可能性があります。タバコを食べてしまった場合、水や牛乳は絶対に与えないでください。より血液に吸収されてしまいます。 |
シリカゲル | ペットシートやおやつに含まれます。製品を食べた場合、胃や腸に障害を起こすことがあります。 |
除草剤 | 皮膚や目からも吸収されることがあります。呼吸困難、下痢、嘔吐、痙攣などの神経症状を起こすことがあります。 |
その他、犬によってアレルギーがある場合があります。
同じ食材を小さい頃から与え続けることにより発症することもあります。
特に、お米を含む穀物類にアレルギーを示す場合がありますので、食事を与える際はよく観察しましょう。
柴犬はアレルギーを発症しやすいと言われています。
2、散歩・運動量について
1日の運動量の目安 | 1回2時間×2回 | 1回1時間×2回 | 1回30分×2回 |
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犬種グループ | 牧羊・狩猟系 | 使役系 | 愛玩系 |
犬種例 | ・グレーハウンド ・サルーキー ・ウェルシュコーギー ・ボーダーコリー ・ジャックラッセルテリア ・ビーグル ・ダックスフンド ・ゴールデンレトリーバー ・ラブラドールレトリーバー など | ・グレートデーン ・シベリアンハスキー ・セントバーナード ・ドーベルマン ・ピンシャー ・バーニーズマウンテンドッグ ・ボクサー ・セントバーナード など | ・パグ ・ポメラニアン ・トイプードル ・パピヨン ・チワワ ・シーズー ・ペキニーズ ・マルチーズ など |
運動量が足りないと、家の中で暴れまくったり、物を噛んで壊したり、破壊行動をすることがあります。
以前、日本ではシベリアンハスキーが流行し、飼育する人が増えたそうです。
しかし、運動量が足りず、(人間にとって)問題行動が多発、困った飼い主が続出し、飼育放棄が問題になったことがあるようです。
犬の特徴からすれば、運動量が足りず、ストレスが溜まるのは自然です。
自分はどれだけ散歩に時間を割くことができるのか?
運動量が必要な犬の場合、庭等に走り回れる敷地を用意して運動してもらうのも手です。
しかし、これには土地・敷地の問題もあります。
犬を家族に迎える前に、ご自身でよく検討しましょう。
3、行動学習(トレーニング・しつけ)について
犬の行動学習で重要な時期は、生後3ヶ月〜半年の間です。
人間でも、歳を重ねるごとに染みついた価値観を変えるのは、なかなか大変になるのと同じです。
そのため、犬を飼う前に、ぜひトレーニングについても検討しておくことをおすすめします。
ここでのトレーニング(しつけ)とは、犬と人間がお互い一緒に暮らしやすいように行うものを指しています。
トレーニングを怠ることで、飼い主のストレスが溜まり、飼育放棄につながるケースが多くあります。
ご自身がストレスが溜まる状況を作り出しているのは、自分自身であるということを肝に銘じましょう!
また、以前、日本では、犬は階級社会であり、人間がなめられると犬自身がTOP(リーダー・ボス)だと思ってしまうから、
人間が上だということをしっかり教える必要がある、と言われていたそうです。
最近では、犬にとって階級社会よりも、協力関係にあることが、より大切だということがわかってきています。
犬は集団で行動するため、それぞれに役割があり、協力し合うことの方に重きを置いているということ。
威張り散らしたボスよりも、適切な時に適切な判断ができるリーダーを求めている。
自ら率先してリーダーやボスになりたがる犬は、そう多くないということです。
仮に犬が自分をリーダーやボスだと思う背景には、
周囲に適切なリーダーやボスがいないから、自分がなるしかない!という思いからであることが、ほとんどのようです。
そして、わんちゃんが周囲にリーダーやボスがいないと思う理由は、
飼い主が、犬にとってわかりにくいコミュニケーションをしていることが挙げられます。
犬の行動学習は、生後3ヶ月〜半年の間にある程度行っておくことで、
早期に信頼関係が築け、お互いが過ごしやすくなります。

